「建築家」という言葉をよく耳にするようになりました。

その他「建築士」「設計士」「設計家」「匠」などなど。
日本における国家資格の名称は「建築士」です。「木造建築士」「二級建築士」「一級建築士」の３種類あります。それぞれ、設計できる建物の規模と構造が決められています。

「建築士」は、建物が安全に、そして必要とされる機能を満たす、技術者としての資格制度と言えます。

そして、設計士の中でも、私たちが特に「建築家」という場合には、次の意味に当てはまる方を指しています。

１．建築をデザインする能力がある

ここでいう「デザイン」とは視覚的な効果はもちろんのことですが、単に「見た目」のことだけではなく、建物としての様々な要望や条件から、使い勝手の機能性や利便性、快適性を確保することはもちろんのこと、建物の安全性や熱環境にも十分に考慮した上で、心地よい「空間」をデザインすることです。

単なる技術者としての「建築士」ではなく、建て主のために、創造的に貢献できる高い専門性を備え、しっかりと良い「空間」をデザインする能力のあるプロフェッショナルの「建築士」を 「建築家」と呼ぶことにしましょう！

２．「施工」から完全に特立した「工事監理」

ハウスメーカーや工務店の場合は、社内の建築士は、会社の既定する範囲の中で、工法や材料を選択し、その制約の中で設計しなければなりません。
建築家は、施工会社の都合に左右されず、建て主のご家族のライフスタイルに合わせた自由な設計が可能になります。

３．住宅の設計を熟知しています

設計士の多くは、特定の工務店やハウスメーカーの下請けの仕事をしています。

設計を専門に行っている場合でも、大きな施設を専門に設計している人で、住宅の設計をしたことのない人も多く、住宅の設計は異なる技能と言えるでしょう。

建築家は、住宅の設計に必要な様々な要素を熟知し、「実際の生活の感覚を伴った設計能力」や「コミュニュケーション能力」、「コストパフォーマンスを適切に見極める能力」「施工や法制面の知識」を十分に備えています。