価格
モノの価格については、「高い」「安い」と一概に言えないものです。
それは、それを見る人の価値観に大きく左右されるからです。
建築家に仕事を頼むと、「高い」と思われている方もおられるようですが、金額の大小に関わらず、皆さん予算があります。
その予算の中で最大限の可能性を見つけ、提案するのが建築家の仕事です。
工務店やハウスメーカーは、決まった建て方と、決まった材料の中から選択をするのは、建設コストを明確にするためです。
そして、工務店やハウスメーカーの提示する金額の「本体価格」には、一般的には本来必要なオプションや照明器具・空調設備などは含まれていません。
建築家は、建て主の予算の範囲で可能な、外構計画・照明計画・空調設備・造り付け家具の提案をします。
費用を掛けようと思えば際限なくいくらでも高価なものが出来ます。
しかし、特殊な場合を除けば、安価な順に、木造→鉄骨造→鉄筋コンクリート造となります。
これらは、それぞれ構造特性と耐火特性がありますので、その場所に応じた選択が必要です。
とにかく、大切なのは、建て主の価値観に応じた費用のバランスであることです。